配線・機器の劣化などによって漏電が発生すると、感電事故・火災事故などの重大事故にいたるおそれがあります。そのため、漏電が大きくなる前に漏電箇所を早期に発見する必要があります。
絶縁監視装置は、お客さまの受変電設備の漏洩電流を24時間常時監視し、絶縁レベルの低下を早期に発見し、状況に応じて点検を行い、事故の未然防止に努めています。
電気事業法施行規則の改正(平成16年1月1日付施行)により「法人が電気設備の保安業務を受託できる要件」が規定されました。当社では、電気設備の工事及び試験・調整の実績と経験から得た電気設備の技術を基盤として、お客様にご安心頂ける電気の保安管理業務の受託、遂行を行っております。
当社には、電気主任技術者、電気工事施工管理技士(1及び2級)、電気工事士(1及び2種)、土木・建築施行管理技士(1及び2級)、消防設備士、エネルギー管理士、計装士等、多様な国家試験を取得した技術者が在籍しており、お客様の電気設備に対する改善及び改修等の提案、助言等のサービスを提供しています。
保安管理業務に当たっては、誠実かつ無事故、無災害を信念として遂行いたしますが、万一当社側の過失により、お客様に損害を与えた場合に備え、「損害賠償責任保険」に加入して損害の保障を行います。
お客様の「保安規定」に基づいて定期的に行う点検業務は、次の通りであり、その点検内容は、契約書に添付する「点検業務の細目書」に定め、実施に当たっては安全かつ誠実に実施し、その結果は記録してお客様へご報告します。
毎年1回定期点検を行い、絶縁抵抗測定、接地抵抗測定及び保護継電器の動作試験、調整を実施します。
漏洩電流を24時間監視する装置による効率化をご提案
絶縁監視装置(NTT Dopa網を利用)による24時間の漏電検出及び異常発生の際、保安担当者並びに関係者に対して自動通報される情報提供のシステムを有しており、お客様との協議により設置致します。
配線・機器の劣化などによって漏電が発生すると、感電事故・火災事故などの重大事故にいたるおそれがあります。そのため、漏電が大きくなる前に漏電箇所を早期に発見する必要があります。
絶縁監視装置は、お客さまの受変電設備の漏洩電流を24時間常時監視し、絶縁レベルの低下を早期に発見し、状況に応じて点検を行い、事故の未然防止に努めています。
【漏洩電流測定方式】
専用のケーブル診断装置を使用して劣化の状態を診断します
受変電設備の定期点検にあわせて以下に示す項目を確認します。
絶縁体に直流電圧を印加するとこれに流れる全電流値は時間と共に減少し、やがて一定になります。この全電流は電圧を印加した瞬間に絶縁体の静電容量を充電する為に流れる変位電流、吸収電流と称して緩慢に減衰しながら流れる電流、そして時間と関係なくほぼ一定と考えられる漏れ電流とに分けられます。電圧印加直後は吸収電流が大半を占め、ある時間が過ぎると漏れ電流が大半を占めます。この内変位電流は短時間に減衰するため絶縁測定の要素には用いません。
直流漏れ電流試験による絶縁診断上の評価は以下のように行います。
【診断の手順】
【直流漏れ電流試験判定基準】
判断項目 | 判断値算出方法 |
---|---|
漏れ電流(μA) | 各相の最大印加電圧時の最終電流値 |
弱点比 | 第1ステップ電圧の絶縁抵抗 第2ステップ電圧の絶縁抵抗 |
成極比 | 電圧印加後 1分の漏れ電流値 電圧印加所定時間後の漏れ電流値 |
キック現象 | 漏れ電流-時間特性グラムのキック現象 |
相間不平均律(%) | 各相の漏れ電流の最大値-最小値 各相の漏れ電流の平均値 |
【直流漏れ電流測定試験の回路例】
【直流漏れ電流の時間特性の例】